『ウェルビーイング~新たな都市の評価に関する研究~』2022年度URC総合研究報告書
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2023.05.08

『ウェルビーイング~新たな都市の評価に関する研究~』2022年度URC総合研究報告書

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著者 菊澤 育代 ・ 山田 美里
データ収集等 畠山 尚久 ・ 張 睿
上野 竜大生 ・ 羽田野 祐樹
出版日 2023年3月
キーワード ・ウェルビーイングとは
・価値観の変化
・都市の評価
・主観と客観
・ウェルビーイングをふまえた政策形成
・アンケート調査の検討
区分 研究報告書
URC研究区分 総合研究

人々の価値観の転換や多様化等を背景に、求められる都市像が変化する中、個々人のニーズや価値観が重視され、経済的・規模的成長から精神的な豊かさが追及されるようになり、「主観的評価」の重要性が高まっています。そこで、主観的評価を重視する「ウェルビーイング」という概念が、新しい都市の評価において重要な役割を果たすと考え、ウェルビーイングの定義や政策への導入手法について検討しました。

メイン・ポイント
・価値観の転換・多様化(物質主義的から脱物質主義的へ、規模的成長から精神的豊かさへ)等を背景に、求められる都市像の変化に伴い、新たな都市の指標が必要
・主観的な豊かさをとらえる方策として「ウェルビーイング」の概念を取り入れることが重要
・ウェルビーイングとは、幸せにとどまらず、身体的、精神的、社会的に良好で満たされた状態を表す概念
・ウェルビーイングの実現により、生産性向上・健康増進などの副次効果も期待
・ウェルビーイングを政策へ導入する際、1)ビジョン(あるべき姿)の設定自体に個人の主観的評価を考慮、2)ウェルビーイングに対する主観的評価の把握、が重要
・福岡市に住む・働く人の主観的ウェルビーイングの現状と規定因等を探るためのアンケートを設計し、市民や関係団体にサンプル調査を実施(2023年度結果公表予定)

目次
第1章 なぜいま新たな都市の指標か
1.1. 価値観の変化
1.2. 社会変化
1.3. 理想の都市像と都市評価
1.4. 新しい都市評価の希求とウェルビーイング
第2章 ウェルビーイングとは
2.1. ウェルビーイングに関する動向
2.2. ウェルビーイングの定義
2.3. ウェルビーイングにまつわる議論
2.3.1. 主観と客観
2.3.2. 幸福とウェルビーイング
第3章 ウェルビーイングの評価
3.1. 評価尺度の開発
3.2. 既存の都市のウェルビーイング調査
3.2.1. 荒川区民総幸福度(GAH)
3.2.2. 熊本県県民総幸福量(AKH
3.2.3. Liveable Well-Being City指標(LWCI)
3.2.4. カナダ・ウェルビーイング指標(CIW)
3.2.5. 世界幸福度レポート(WHR)
3.3. 福岡市市民意識調査のウェルビーイング項目
3.3.1. 市政に関する意識調査
3.3.2. 福岡市基本計画の成果指標に関する意識調査
3.4. 意識調査へのウェルビーイングの取り入れ方の検討
3.4.1. 都市のウェルビーイング指標に必要な項目
3.4.2. 都市のウェルビーイング調査の特徴
第4章 ウェルビーイングの政策形成
4.1. 政策的フレームワーク
4.1.1. ロジックモデルによる政策の目的と手段の関連付け
4.1.2. 過程の評価における「潜在能力」の考え方
4.1.3. 政策的プロセスとフレームワーク
4.2. 政策的フレームワークに即した運用事例
4.2.1. ビジョン共有のためのウェルビーイング指標
4.2.2. 施策に紐づけられたウェルビーイング指標
4.2.3. ウェルビーイング調査から事業実施へ
4.2.4. ウェルビーイング調査の期待される効果
第5章 実践に向けた方策
5.1. アンケート調査
5.1.1. アンケート概要
5.1.2. アンケートの設計
5.2. ウェルビーイング×政策分野マトリックス
5.3. ウェルビーイング施策の活用
第6章 まとめ

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