福岡市の成長戦略策定に関する予備調査

研究趣旨

福岡市に限らず日本国内の様々な都市では、個別テーマの計画は数多く作られているが、都市全体の横断的・総合的な戦略が策定されているケースは少ない。
基本計画やグランドデザイン、都市マスタープランのような総合的な計画においても、ビジョンを達成するための戦略的な道筋が示されていない場合が多い。
これは、行政機関において、戦略を総合的に議論する機能(会議体)は存在するものの、行政内部組織の会議体に過ぎないので、戦略を生み出すには限界があり、各分野(部局)別の戦略の調整に終わるためだと考えられる。
本研究では、市のステークホルダー(民意代表、産官学)の意図を汲んだ、福岡市の総合戦略を策定するための体制のあり方を、ケーススタディや関係者へのヒアリング・ディスカッションを通して検討することを目的とするものである。
最終的には、検討した体制を実現させ、市の総合戦略の策定に寄与して行くことが目標であるが、予備調査では下記3点に絞って行うことを計画している:①現 状の戦略や計画の策定プロセスと課題の把握、②国内外都市の都市戦略策定体制ケーススタディ、③福岡市における体制案の策定。

研究予定期間

平成 22年 4月~平成 23年 3月

担当

天野 宏欣 研究主査 ※主担当

研究報告書

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