コミュニティに関する研究
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REPORT

刊行物・研究報告

背景

総合研究

2014.03.15

コミュニティに関する研究

趣旨目的

平成15年度地域コミュニティ研究では「自律した地域コミュニティ確立への条件」 を解明・整理することを目的に研究を実施し、地域コミュニティの実態把握を行うと ともに地域コミュニティの運営や活動への幅広い層の参加のあり方など、地域と行政 を取り巻く課題を把握した。
この研究で、市民の大多数を占めている無関心層の中で、地域コミュニティの活動 へは直接参加しないものの、きっかけがあれば参加する層を「潜在的関心層」とし てとらえ、その潜在的関心層の参加を促すことが、今後の地域コミュニティの「自 律」に大きな役割を果たすであろうことが予測された。
今年度の研究は、潜在的関心層と自治体を結びつける役割を担うNPO・ボランテ ィア、新しいコミュニティ活動を実践しようとコミュニティFMを開局した人、「お やじの会」の設立・普及に取り組み、新しいコミュニティづくりをしている人など、 研究者だけではなく、実践者を交えて検討会を行い、これまでとは視点の異なる 新たなネットワークを中心に進めていく。

対象:モデル地区/例

○シーサイド百道(ももち)周辺地域
*百道浜校区
・昼間は約1万人が働き、夜も約1万人の人口を抱える地域であること。
・場外馬券場売り場設置反対の事例
*福浜校区
・区の中の官庁街で、文教地区であること。
・旧住宅地であるが、転出入が多い。

内容

潜在的関心層には、自治会や行政も従来の市政だよりや公民館だより、回覧板など既成のツールでは情報が届いていないことが分かったため、「コミュニティ活動を 支える情報メディア」を創り出したい。人と人、人と地域、人と組織との交流を促す「地域情報メディア」は重要である。

人と人、人と地域、人と組織の交流を促進するものとして、メディアだけではなく、取り組みたいのは「コミュニティ活動を支える場」づくりである。たとえば15年度のアンケートでも要望が強かったのは「飲食のできる場」があれば、気軽に参加できるという意見である。新しく生まれつつある「コミュニティレストラン」などはその例であろう。他にも、地域通貨やコミュニティビジネスなど、従来の地域を越えた新しいコミュニティツールが地域に果たす役割と影響について把握する必要がある。
既存の自治会だけではなく、潜在的関心層が主体的に活動できるコミュニティ形成 (例えば、「相談できるきっかけづくり」や「楽しそうだからいつの間にか参加していたというような新しい「交流の場」)のための条件の解明と、それらが自律したコ ミュニティに果たす役割の整理。

研究手法

○潜在的関心層にアプローチできる情報メディアの検証
・モデル地区を選定し、コミュニティマガジンやFM局など新しい情報ツールによるコミュニティ情報の提供に
よって潜在的関心層が主体的に活動できるための条件を探る。
○潜在的関心層が主体的に活動できるための「場」づくりを考える。

コミュニティFMをつかった市民放送局の放送を行っています。
昨年12月に募集いたしました市民放送局では、①芸術②若者③教育④市民研究員⑤防犯のグループに分かれて  いただき、1月7日から放送をスタートしています。
放送は金曜日 FM-MiMi(76.8MHz、http://www.fmmimi.com/)の「空中公民館」(20:00~23:00)の番組の 中で、20:20から20:50までの30分間です。
また、各放送終了後、大学や行政から各グループのテーマの専門家をお呼びして、放送されたグループの方々を交えた意見交換会を行なっています。

放送日と内容
1月 7日 ①芸術グループ「ももち浜演楽さん~福岡の芸術家発掘プロジェクト~」
1月14日 ②若者グループ「ジェネレーションギャップ 若者の視点を大人にも理解してもらいたい」
1月21日 ③教育グループ「働くおじさん こんばんは!子どもの未来と大人の事情」
1月28日 市民放送局に応募された方、聴衆者の方々による公開討論番組を予定しています。
2月 4日 ④市民研究員グループ「ももち研究所~それでもももちに住みたいの?~」
2月11日 ⑤防犯グループ「泥棒が逃げるまちづくり」
番組に対するご意見等をお待ちしています。

e-mail:sora@fmmimi.com
FAX:092-833-3344

研究予定期間

平成16年度

担当

佐々木喜美代 主任研究員(メイン担当)
西園博文 研究主査(サブ担当)
真鍋利明 研究主査(サブ担当)

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