REPORT
刊行物・研究報告
総合研究
2016.05.11
『発展する都市/衰退する都市』(福岡のグローバル競争力向上に関する研究報告書)
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発行日 | ● 2016年3月 | |
仕様 | ● 6分野「人口・経済」「産業・生産力」「スタートアップ・イノベーション」「人材・ダイバーシティ」「交流・インバウンド」「空間・モビリティ」の発展・衰退シナリオ ● 日本語・英語併記 ● 冊子(B5サイズ・158ページ) |
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担当 | ● 久保 隆行 ● 中村 由美 ● 山田 美里 |
発展する都市/衰退する都市
Prospering City / Waning City
2015 Research Report on “the Global Competitiveness of Fukuoka: A Proposal of Study Materials for Fukuoka City Vision Plan with Scenario Planning”
福岡市では今後およそ20年間は人口増加が続くと予測され、国内でも活力ある都市として注目されています。しかしながら、少子化によって福岡市の生産年齢人口はすでに減少期を迎えており、このまま都市の成長施策を怠り、成り行きに委ねると、都市の生産活力は徐々に低下していくことは必至です。国家戦略特区を活用した取組など福岡市に大きな推進力が生まれている今日、未来の変化を見据えた対応を、あらゆる世代を巻き込んで議論し、課題を共有しつつ対応策の実現に取り組んでいく必要があります。
本研究では、2014年度研究報告『「第3極」の都市』で明らかになった福岡の「生活の質」と「都市の成長」のグローバルなポジションを踏まえ、「シナリオ・プランニング」のフレームワークを応用し、福岡の持続的な発展戦略の導出を試みました。
世界の中で福岡を取り巻くさまざまな情勢を分析した結果、未来への発展あるいは衰退を方向付けるキー・ドライビング・フォース(KDF)として、「グローバル化への対応」と「イノベーションの実装」が浮かび上がりました。
これらKDFに応じて、私たち自身を含む都市全体が変革していけるか否かによって、福岡が長期的に発展するシナリオと衰退するシナリオを、都市を構成する6つの分野において描き出しました。各シナリオは、福岡が将来にわたって発展し、都市としての衰退を回避するための方策を、バック・キャスティングによって検討するためのプラットフォームとして作成しています。
都市は発展させるものであり、それは都市ユーザーの創意工夫によって実現します。福岡の発展戦略は、多くの都市のユーザーから導出されることが望ましいと考えられます。報告の終章に、本研究にご賛同いただいた有志の皆さまからの、各シナリオに対するフィードバックを、福岡の発展戦略への示唆として掲載いたしました。
※各シナリオをクリックすると、シナリオの詳細がご覧いただけます。