REPORT
刊行物・研究報告
個別研究
2018.04.24
福岡市における国際人材教育都市機能の拡充・支援に関する研究
内容
福岡都市圏における専門学校、日本語学校および外国人留学生の急増実態(2012~18年度に43校から61校へ、2,400人から6,234人へ)や専門学校の事例を紹介するとともに、留学生アンケート調査により、外国人留学生の少なくない部分が就業=所得獲得を目的にしており、アルバイトに多くの時間を費やしていることを明らかにした。また、「気候や環境が住みやすい」、「ある程度都会である」、「生活費が安い」、「母国と近い」などが、留学先としての福岡市の優位点となっていることが明らかになった。
さらに、外国人技能実習生受入監理団体の3者への訪問インタビューにより、業務実態や課題等を把握した上で、国際人材移動の経済原理とは「国際分業の利益」の母国と移動国とでの分かち合いであることを示すとともに、少子・高齢化や「過剰貯蓄=需要不足」によって長期停滞状況にある日本にとって、外国人材の受入れは必須であることの根拠等を示したのち、政府の政策転換を待つまでもなく、現状において地域社会として採るべき課題を提言として取りまとめた。
研究報告書
福岡市における国際人材教育都市機能の拡充・支援に関する研究 (PDF/34.6MB)