福岡市のアジア政策の過去・現在・未来 -福岡市のアジア政策の成果を検証を検証し「国際都市・福岡」に向けた 方向性・アプローチを探る-
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総合研究

2014.03.12

福岡市のアジア政策の過去・現在・未来 -福岡市のアジア政策の成果を検証を検証し「国際都市・福岡」に向けた 方向性・アプローチを探る-

趣旨目的

アジア地域の自治体において、国際的に魅力のある都市を目指し、積極的かつ効果的な国際政策を展開しようとする動きが活発化してきている。その背景には、アジア地域内における都市間競争(投資・企業立地・ツーリズム・居住・留学等行き先の獲得)の激化がある。現在のアジア地域においては、この競争の中でいかに優位な位置を確保するのかが、今後、都市として持続的な発展を続け、市民に安定した生活環境を提供していくための大きな鍵となっている。
アジア地域の都市政策を概観すると、近年の国際政策には2つの戦略的特徴が見られる。1つは「国を代表する都市」として、所属国内における実質的な優位性(個性・特徴に基づく商品やサービスなど)を特にアジア域内においてアピール・プロジェクト展開する政策、もう1つは「アジアを代表する都市」として、アジア域内における実質的優位性に基づくイメージやブランドを広域アジア・欧米等(アジア市場をブロックで捉えている国々)にアピールする政策である。
このような国際社会、国際都市の動きのなか、福岡市も中長期的視点を持って独自のアジア戦略を展開し、アジア地域における「日本の都市」として、世界のなかの「アジアの都市」としての存在感を示し、確固たる足場を構築する必要がある。

研究手法及び内容

本研究は、上記のような背景、社会の動き、時代の要請を踏まえ、平成20年度は、福岡市の国際政策のうち、とくに福岡市の独自政策であるアジア政策(注)の検証評価を行い、これまで取り組んできた国際政策・アジア政策の成果や課題を明らかにした。その内容は以下の5つに整理できた。
この整理に基づき、平成21年度は、「国際都市・福岡」の方向性と実現方策の検討し、今後の福岡における国際・アジア政策の提言を目指してさらなる研究を進めるものである。
(注)アジア政策という言葉は、福岡市で定義されオーソライズされたものではない。本研究では、「成長するアジアの力を活かす」という視点を持って進めていくことによって、新たな都市の価値や個性を創出することを目的とした都市戦略」と定義し用いている。

アジア政策の評価と課題

1)アジア政策の資産(創造的知の集積)に対する高い評価がある
2)資産が共有・活用されていないことによる損失の可能性がある
3)アジア政策の資産同士、また民間・市民の中にあるアジア関連資産を結びつけ、新たな資産として発掘していくべきだ
4)効果的な活用が期待される国際政策の分野は、シティプロモーションである
5)アジアに加え、新しい福岡の魅力を発掘・発見し、資産として共有し、プロモーションしていくことも大切である

研究予定期間

平成21年4月~平成22年3月
(継続:平成21年4月~平成22年3月)

担当

山下 永子 研究主査 ※研究責任者
唐  寅 主任研究員
山本 公平 交流推進係長(アジア太平洋都市サミット事務局)

研究報告書

全ページ(pdf/6.89MB)
別冊:資料編(pdf/1.86MB)

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