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刊行物・研究報告
総合研究
2021.05.06
『ダイバーシティ・ネクスト~多彩な市民がチャレンジし、新たな価値を生み出す都市・福岡』2020年度URC総合研究報告書
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著者 | 菊澤 育代 ・ 中村 由美 畠山 尚久 ・ 山田 美里 |
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出版日 | 2021年3月 | |
キーワード | ・選択肢の多様性 ・都市のイノベーション ・社会変革 |
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区分 | 研究報告書 | |
URC研究区分 | 総合研究 |
新型コロナウイルス感染症や環境危機、技術革新等のめまぐるしい社会変化によって、未来予測が困難な時代と言われています。そうした変化に対応するのみならず、新たな価値を創造する都市のイノベーションがますます重要性を増しています。
人々の豊かな発想や可能性の拡大、創造性の育みに資するものとして着目したのが、「ダイバーシティ・ネクスト」というアプローチです。本研究では、「ダイバーシティ・ネクスト」を従来の属性のダイバーシティよりも深化した概念として捉えなおし、都市のイノベーション創出に向けて示唆しています。
メイン・ポイント
- 都市のイノベーションを創出する「ダイバーシティ・ネクスト」の達成に必要な要因を模索した
- 「ダイバーシティ・ネクスト」とは、人々の価値観、暮らし、学び等において多様な選択肢が存在すること
- 時代の変化に応じた社会人の学び直しの多様な機会が、新たなモノ・サービス・ビジネスを創造する
- 多様な文化的活動が人の創造性を高め、都市の文化的な環境が創造性の高い人材を集積し、社会のイノベーションを加速させる
- 多様な学びはイノベーションに必要な能力・素養の習得を促し、特に「関心を持つ力」の強化が重要
- 福岡市は、人、時間、場所、機会などにおける多様な選択肢の優位性を生かし、多様な人々の議論や挑戦を促し、失敗を許容する都市として成長を続けることでイノベーション力がさらに高まる
目次
序章
1. 背景
2. 仮説・目的
3. ダイバーシティ・ネクスト
4. 本書の構成
第1章 多様なキャリア形成がイノベーションを生む
第1章の背景と目的
1. 多様なキャリアの形成とは
2. 学ぶ人を取り巻く変化-柔軟な働き方の実現
3. 学びの機会の多様化に向けて
4. 第1章のまとめ
第2章 多様な文化的活動から生まれる価値とイノベーション
第2章の背景と目的
1. 多様な文化的活動から生まれる価値
2. 文化的活動機会の拡大
3. 福岡市で多様な文化的活動環境の充実を図る意義
4. 文化的活動が盛んな都市環境づくり
5. 第2章のまとめ
第3章 次世代に求められるダイバーシティ・ネクスト
第3章の背景と目的
1. イノベーション創出に求められる能力・素養
2. 多様な学びの模索
3. 多様な学びからイノベーションの創出へ
4. 第3 章のまとめ
終章
1. ダイバーシティ・ネクストがイノベーション創出に与える影響
2. ダイバーシティ・ネクストの実現に向けた提言