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FG-GlobalCityStatus02.コンパクトシティ福岡の役割

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●情報戦略室とは?
多くの自治体では、厳しい財政事情の中で、効率的で効果的な財政運営のために、政策の選択と集中を図っています。地域の発展、成長のために本当に必要な政策は何か。自治体にもマーケティングの発想が求められています。データ収集・分析・提言に留まらず、戦略的な視点に立ち、政策立案者と対話を重ねる参謀機能として、URC内に「情報戦略室」が設置されました。「情報戦略室」は、情報の収集・分析と、戦略の構築支援によって、福岡市の発展と経済成長の実現に貢献していくことをミッションとしています。

●「Fukuoka Growth 2014-2015 Global City Status~世界のなかの福岡~」
福岡市の世界におけるポジションをデータで確認しながら、さらに存在感を高めるための情報を発信していきます。

昨年度、情報戦略室より発信しておりました「Fukuoka Growth~福岡の成長ポテンシャル~」では、データをもとにしながら、福岡市の成長力や国内における優位性を発信しましたが、今年度は「Global City Status~世界のなかの福岡~」として、福岡市が世界でさらに存在感を高めるための情報を紹介してまいります。
September 2, 2014

02「コンパクトシティ福岡の役割」

世界的に都市部へ人口が集中する傾向が強まっており、OECDの予測では、2050年までに世界人口の7割が都市部で生活する見通しです。人口100万人以上の大都市圏域は、特にアジア地域に多く、国・地域別にみると、中国が90を超え最多で、日本も上位10カ国に含まれます(図2-1)。
図2-1:国・地域別人口100万人以上大都市圏域数
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資料:Demographia World Urban Areas (May 2014 Revision)
*上位10カ国及び東アジア・東南アジアの国・地域のみ
※オランダは福岡空港より直行便があるため特掲
アジア・東南アジアの大都市圏は規模が大きく、数千万人が暮らすメガシティが多く存在しますが、700万人の規模を超えると、その都市は集積の不経済を伴う可能性があるとの指摘もあります*1。また、欧米諸国と比較して、アジア各国では、人口上位2圏域の差が大きく、最大都市圏に過度な集中が多くみられます。最大都市圏に住む人の割合は、例えば韓国のソウル-仁川圏域には国民の半数近くが居住するほか、アジア各地のメガシティも軒並み20%以上の集中度となっています(図2-2)。
図2-2:各国・地域最大都市と第2都市人口
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資料:Demographia World Urban Areas (May 2014 Revision)
今後も、各国・地域の最大都市(メガシティ)には、人やモノ、投資が集中し、経済活動の中心となることは間違いありませんが、過度な集中が限界を超え、都市基盤の整備が追い付かず、生活環境の悪化や貧富の格差が拡大する問題も懸念されます。
成長著しいアジア各国においては今後、メガシティではない、第二、第三の比較的小規模な都市圏域が、それぞれの特性や強みをいかしながら、経済成長を牽引することが求められます。
福岡市は、国内第5位の都市圏域を持ち、人口減少社会の日本にあって、人口増加率は国内で最も高く、今後も成長が見込まれる都市です。急速に肥大化したアジアのメガシティ群と比較すると、面積は2、3割程度とシンガポールや香港並みのコンパクトさを維持しています。また、人口密度も1平方キロあたり5千人以下とアジアの主要都市と比較すると低く、市街地と自然環境のバランスのとれた適度な居住環境を保っています(図2-3)。
図2-3:福岡市及びアジア主要都市圏域の人口密度
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資料:国勢調査(2010年)
*はDemographia World Urban Areas (May 2014 Revision)による都市圏域
都心部に機能が集中し、公共交通機関による移動が容易な職住が近接した都市環境は、「人」の暮らしやすさと「ビジネス」のしやすさを兼ね備えています。
福岡市に住む外国人は、9割以上が、「(どちらかと言えば)住みやすい」と、その生活環境を評価しています(図2-4)。
図2-4:福岡市在住外国人住みやすさ評価
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資料:福岡市外国籍市民アンケート(2011)
福岡の都市の規模は、アジア諸国の第2の都市圏域と同等です。今後、持続的な成長が課題となるアジア諸国において、経済発展と環境保全のバランスが取れた、健全な地方都市の成長モデルとしての役割を、福岡は担っています。
今年、福岡市は国家戦略特区「創業のための雇用改革拠点」に指定されました。
福岡市においては、メガシティではその巨大さがゆえに難しい、集中的な戦略の実行が期待されます。コンパクトな福岡市だからこそ可能な「大胆」かつ「スピーディ」な特区メニューを展開し、国際的な創業の拠点としての機能を強化しながら、アジアモデルのコンパクトシティとしての地位を盤石にするチャンスが訪れています。
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  1. OECD テリトリアル・レビュー 「グローバル経済における都市の競争力」2006年、p.2 []
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