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リレーコラム 03. 交流拠点形成に向けて

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[July 10, 2015]  Fukuoka Growth 2015-2016 GlobalCityStatus リレーコラム   View this post in pdf pdficon_small (728KB)

03.交流拠点形成に向けて 世界の人を呼び込む魅力づくり

✔福岡市の入国者数は過去最高の年間120万人を突破
✔観光地として大切なのはハード面だけでなくソフト面としての「おもてなしの心」
テキスト:常務理事 梶原 信一
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日本政府観光局による我が国全体の訪日外国人は、2013年の1036万人から2014年には1341万人と29.4%増えたそうです。福岡市においても2015年3月に発表された福岡市経済観光文化局の統計によれば、福岡市の入国者数は120万人を突破し過去最高を記録し、なんと前年90万人から30万人(33%)増となりました。円安により、中国を筆頭にほとんどの国の入国者が増えたそうです。以前から福岡に住んでいる方は、最近街中で中国語をはじめいろいろな外国語が飛び交う状況が以前にもまして増えてきたことを実感されていると思います。当研究所にも、6月下旬に香港から福岡市のまちづくりを勉強するため先生1人、学生14人が研修を受けに訪れましたが、福岡を訪問先に選んだ理由の一つに円安で費用負担が少ないことを挙げていました。

現在、人口減少社会にどう対応していくかが国の将来を左右する大きな問題として議論されています。福岡市は今後も当分人口は増加する見込みですが、すでに生産年齢人口は減少してきており、高齢化人口も確実に増加していきます。そのため、福岡市においても、将来にわたり都市活力を持続的に維持していくためには、海外からの訪問客を呼び込む交流人口を増やしていくことに取り組んでいく必要があるでしょう。

福岡市は、1987年に策定した基本構想で、他都市に先駆けて「アジアの交流拠点都市」をめざすまちづくりを打ち出しました。以後、福岡アジア文化賞の創設をはじめとした国際交流の取組や福岡―釜山航路となるビートルの就航などにより着実にアジアを中心とした国際化の進展を進めてきましたが、円安という追い風や、2020年の東京オリンピック開催など、世界の人々の目が日本に向いている今、福岡市がグローバル交流拠点として一層飛躍する大きなチャンスです。

fggcs2015_03_photo02すでに2015年4月に大型クルーズ船の発着回数増に対応し円滑な出入国審査を手続き行う中央ふ頭のクルーズセンターが完成したほか、空港免税店への百貨店の出店、外貨両替ショップの増など、海外からの訪問客の増大に対応した動きが急ピッチで進んでいます。今後、施設や公共交通などインフラ整備も計画されており、福岡のまちが、新たな国際化へのステージに向けて変わりつつあります。

そして来年2016年には、福岡市でライオンズクラブ国際大会が開催されます。この大会は、全体で2万5千人、そのうち1万5千人が海外からの参加者が見込まれるこれまでにない大きなイベントです。国際的に福岡市のプレゼンスを向上させるための絶好の機会が訪れます。

訪日外国人のさまざまな意見をみると、日本のサービスの質の高さを評価する声が多いように感じます。ホテルを始めとした施設の充実や標識の多言語化、公共交通利便性向上などハードの受入れ環境の整備はもちろん必要なことですが、合わせてソフト面でもおもてなしの心をもって参加者とコミュニケーションをし、この大会に参加した海外の訪問客から「福岡はよかった」という評価をいただければ、「フクオカ」の名前が世界中に広まることになると思います。海外から多数の訪問客の受け入れに当たっては、言葉の問題などいろいろ解決すべき課題も多いと思いますが、この大会が福岡のグローバル交流拠点形成につながるよう地域全体で取り組んで成功させましょう。

【追記】この度「明治日本の産業革命遺産」が正式に世界遺産へ登録されることになりました。官営八幡製鐵所、三池炭鉱跡など、福岡県にもついに世界遺産が誕生します。福岡市にもさらに多くの観光客が訪れることが期待されます。

写真はいずれもイメージ(福岡市内撮影)
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