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Fukuoka Growth 09 クリエイティブによる産業の進化

福岡市提供の観光用スマートフォンアプリ「福岡歴史なび」は、レイトン教授とその仲間たちが案内役です。
『レイトン教授』シリーズは、福岡市にある㈱レベルファイブが制作・発売したゲームで、ヨーロッパなど世界的に大ヒットしました。福岡市は、ゲームをはじめとするデジタルコンテンツやファッション、デザイン、映画、音楽などのクリエイティブ関連産業が集積しています。世界では、経済の成長に、創造力(creative potential)が不可欠と認識する人が8割です。そして、世界で最もクリエイティブな国とみられているのは、この日本です(いずれも「state of create study April 2012」Adobe) 。言い換えれば、長らく低迷した日本経済にあっても、世界は日本の潜在能力を、依然として高く評価しているのです。
日本、そして福岡市は、その期待に応えていかなければなりません。クリエイティブな価値は、さまざまな関わりによって、より大きなポテンシャルを発揮します。画一化されたものづくりやサービスにも、創造性を加味することで、差別化や、価格競争とは一線を画する高付加価値化を実現します。伝統産業に現代的な価値を付加することで、新たな需要を開拓するなど、既存産業との融合による産業の活性化にも寄与するものです。日本のクリエイティブな評価が高いのも、創造性と伝統性、文化、そして技術力を総合的に評価してのものでしょう。
クリエイティブな価値は、人の感性や創造性による部分が大きいことから、取り組み次第では応用性や汎用性が高く、経済的な波及効果を発揮するほか、新しい「文化」として国や地域自体の魅力にもなり得るものです。
国が、「クールジャパン」として、日本のさまざまなコンテンツを世界に広げようとしていますが、これは、クリエイティブな価値が、資源小国と言われる日本の貴重な輸出資源で、大きな経済波及効果が期待されるからにほかなりません。「クールジャパン」は、もともと日本で生まれたアニメなどのコンテンツを日本人が楽しんでいたものが、インターネット等を通じて世界の目に触れ、評価されるようになり、改めて、資源としていかそうとするものです。日本でその価値を認める「文化」が根付いていたからこそ、続々生まれる日本独特の文化を、世界に紹介することができるのです。
才能あるクリエイターがいて、その価値を認める人が多数いることが「文化」として成立する要件です。クリエイティブな産業が集まる福岡市でも、一部のクリエイターの活動にとどまらず、さまざまな産業や、多くの市民との関わりによって、「福岡の価値」として世界に発信することを、市民とともにバックアップするような「地域の文化」を熟成させていくことが重要です。(2013年10月21日 情報戦略室 畠山 尚久)
図表1.クリエイティブ関連「事業所」の全事業所に占める割合【主要大都市比較】 図表2.クリエイティブ関連「従業者」の全従業者に占める割合【主要大都市比較】
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※グラフはクリックで拡大できます。
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