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九州の拠点都市は伊達じゃない(畠山)

いつ:
2021年3月29日 @ 09:00
2021-03-29T09:00:00+09:00
2021-03-29T09:15:00+09:00
画像はイメージです

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仙台市長が「福岡市をライバル都市として注視していく」と公言したことがニュースになりました。仙台市は、約110万人の人口を誇る大都市ですが、特に、福岡市の都心再生やスタートアップを促す取組みなどに注目されているようです。
首都圏、中京圏、近畿圏の国内三大都市圏以外に、各地方には中心となる大都市があり、札幌市(北海道地方)、仙台市(東北地方)、広島市(中国地方)、福岡市(九州地方)は、「札仙広福」として、比較対象とみられてきました。

その中で、仙台市は、福岡市に注目されたわけですが、URCの発行の「FUKUOKA Growth 2020」で扱っているデータから4都市を抽出すると、数字上は、福岡市は勢いがあるようにはみえます。
*例えばこれとか、これとか、これなど

各都市は、歴史や背景が異なり、単純に比較することはできませんが、福岡市の強みがあるとすれば、やはり九州地方にあるということかもしれません。4都市の後背人口、人口密度とも他の地方を大きく上回っており、福岡市が、現在、人口増加率で、首都圏の川崎市と1位、2位を競っているのも、九州との強いつながりのおかげによる部分が大きいです。九州各県とも、個性や強みを持っていますし。

今回の発言は、首都圏の人は、地方都市同士の話として、たいして関心も高くなかったと思いますが、今は、規模の大きさに胡座をかいて(ないと思いますが)数の論理で価値が決まる時代ではありません。小さくても、戦略次第で新たな価値やイノベーションを生むことは可能です。

規模ではなく質と戦略で高みを目指すべく、URC発行の「第3極の都市」では、早くから世界の質の高い都市をベンチマークして、福岡市がイノベーションを生み出し続ける都市となるためのヒントを探してきました。
「札仙広福」は、地方都市という括りでそれぞれの個性を蔑ろにする言葉に思えます。
東京や首都圏ではなく、福岡市を意識するという仙台市の尖った視点、素晴らしいと思います。首都圏への一極集中を止め、地方の自律を牽引する役割を担う部分は両市に共通しています。札幌市や広島市を含む各都市が、個性をいかして力を発揮し、互いに切磋琢磨することで、それぞれの地方はもとより、日本全体に活気を与えることにつながるのではないでしょうか。

情報戦略室 畠山 尚久
http://urc.or.jp/event/column-20210329
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