RSS Feed

天神地下街での気付き(山田)

いつ:
2020年9月28日 @ 09:00
2020-09-28T09:00:00+09:00
2020-09-28T09:15:00+09:00
天神地下街

天神地下街

天神地下街を歩いていると、10メートルほど前方から車いすに乗った女性が向かってきているのが目に入りました。進行の妨げにならないようにと思い、意識して通りの端の方を歩きましたが、人通りの少ない時間帯で広々と通れるにも関わらず、ごく近い距離ですれ違ったことに疑問を感じ、振り返って車いすの方を見ると、私の歩いていたまさに通りの端を進んでいるのが見えました。その瞬間、通りの端の舗装がスムーズな場所を通りたかったのだと分かりました。

天神地下街は、石畳が敷かれ、景観や雰囲気の良さが自慢の一つですが、車いすを使う方にとっては、その凹凸がスムーズな通行を難しくするのかもしれません。通りの端の舗装がスムーズな場所は、そうした方への配慮によるものと改めて気付きました。自分の想像力の足りなさを反省するとともに、これからはなるべく石畳の部分を通るようにしようと思いました。

福岡市が2019年9月に実施した調査では、調査対象の身体障がい者のうち、「外出時」の移動手段として7.2%の方が車いすを使うと回答しており、福岡市全体の身体障がい者数から推計すると、約3,350人の方が、車いすを使って外出していることになります。(※1)

同調査で、「障がい者の人権に関して問題があると思うこと」を尋ねたところ、最も多い約3割の人が「道路の段差や建物の階段など外出先での不便が多いこと」と回答しています。(※2)また、「障がいがある人が暮らしやすい社会をつくるために、地域社会や企業に、特に力を入れてほしいと思うことは何か」を尋ねたところ、約半数の人が「公共交通機関や建物、店舗、住居などを障がい者が利用しやすいようにつくる」ことを望んでおり、最も多い回答となっています。(※3)

福岡市は、ユニバーサルデザインの理念に基づき、「みんながやさしい、みんなにやさしいユニバーサル都市・福岡」の実現を目指し、市内施設のバリアフリー整備状況の紹介(バリアフリー・マップ)や、小規模店舗などを対象としたバリアフリー改修の手引きの作成などを行っています。車いすで外出しやすい環境の整備が進むことを願います。

情報戦略室 山田美里
http://urc.or.jp/event/column-20200928


※1: 福岡市『福岡市障がい児・者等実態調査報告書』(2020年3月)。p.3, p.36. 「身体障がい者調査」における760人の回答者のうち696人が外出すると回答。このうち7.2%が移動手段として車いすを選択(複数回答)。福岡市の18歳以上の身体障がい者数(身体障害者手帳の所持者)は50,989人(2019年6月30日時点)。
※2: 前掲書, p.81.
※3: 前掲書, p.86.

Print This Post Print This Post