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地域経済は・・エゴイスト<エコシステム(畠山)

いつ:
2020年7月6日 @ 09:00
2020-07-06T09:00:00+09:00
2020-07-06T09:15:00+09:00
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以前からあったテレワークやオンライン会議が、コロナ禍を背景として一気に普及が進んだと言われます。無駄の排除や業務の効率化を理由として、さらに普及が広がる可能性はあります。100%取って代わるにはまだ壁はあるものの、働き方の選択肢が多様化したことは間違いないでしょう。

一方、天神、博多・・福岡市の都心部は、華やかな買い物や交流の場である一方、平日昼間の賑わいを支えるのは、多くの働く人です。百貨店をはじめ、飲食店、各種サービス店等にとっても、働く人は、平日の重要な顧客です。
テレワークやオンライン会議が本格的に普及した場合、平日の買い物、飲食、習い事、趣味活動・・などの需要減少が予想されます。効率化の一方で、失われるものが生まれることは、付加価値の拡大と生産性の向上は、(地域全体でみた場合は)比例しないということになります。一般に、効率化はメリット、非効率はデメリットととらえられますが、非効率なもの、一見無駄なものも、価値を生み出すという矛盾を孕んでいます。

自粛期間中、人が出歩かず、多くの飲食店等が苦境に陥るなど、さまざまな業種で活動が停滞しました。人の活動や消費で、世の中が支え合い、経済が成り立っているということを、改めて認識する機会となりました。
経済の語源とされる「経世済民」(世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと)は、私達一人ひとりも、その一部を担っていて、デメリットによる苦しみが生み出されるなら、それを避けることも、経済活動の一つといえます。
効率化だけを突き詰めるのでなく、非効率なもの、一見無駄に思えることに、いかに価値を重ねていくかも、忘れてはならない視点であり、都市の経済の多様性につながるのではないでしょうか。

福岡市の都心部は、今、生まれ変わりつつありますが、最先端のイノベーションを纏いつつ、効率性だけでは測れない多様な価値に彩られ、今後も、働く人をはじめ、さまざまな人が集まり、賑わい続けていくことを願います。

Afterコロナ、Withコロナなど、今後の社会のあり方を模索する動きが広まっています。
命を守る行動の次に必要なものは、自身の心のゆとりと他者への思いやりで、‘メリ・デメ’ や効率化だけでは見えてこない「新しい生活様式」や「働き方改革」が必要なのかもしれません。

情報戦略室 畠山 尚久
http://urc.or.jp/event/column-20200706
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