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フィジカル(ソーシャル)ディスタンシング(山田)

トロントの公園

トロントの公園

カナダ東部のオンタリオ州は外出制限が一部緩和されてから数週間が経ち、緩和を段階的に進めようとしていますが、その州都であるトロント市から公園の写真が届きました。フィジカル・ディスタンシング(「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離を保つこと)」のより良い表現として広まり始めた言葉)を行うために、芝生に円が描かれています。週末にはこの円の中で佇む人が大勢いるそうです。(写真が撮影されたのは6月上旬平日の午後6時頃)

トロント市は、公園や公共広場において同居していない人と2メートル以内に近づくことを禁じ、罰金も科しているため、警官がパトロールしていますが、外出制限が厳格だった頃に比べると随分取り締まりは緩くなっており、円の枠に関わらず10名以上で集まっているグループもいたそうです。

今年は5月にも一時的に雪が降ったほど冬が長かったこともあり、また、秋もすぐにやって来るため、青々と輝く芝生で寛ぐことのできる時間は多くの人にとってかけがえのない時間となっているようです。

公園のフェンスに掲示されているトロント市の注意書きには次のように書かれています。

DO YOUR PART.(ドゥ・ユア・パート)
STAY APART.(ステイ・アパート)

「ドゥ・ユア・パート」は、直訳すると「あなたの役割を果たせ」ですが、この場合、「社会の一員としての役割を果たそう、責任ある行動を取りましょう」というような意味になります。「ステイ・アパート」は、「人との距離を取りましょう」です。日本の「三密」などで韻を踏んでいるのと同じように、「(ユ)ア・パート」と「アパート」の部分で韻を踏んでおり、馴染みやすい標語にするための工夫が見られます。

また、写真では見えにくいかもしれませんが、人との距離を取るべき2メートルがどのくらいなのかを説明する例えとして、ホッケーのスティックの長さが挙げられており、アイスホッケーが盛んなカナダらしい表現です。

情報戦略室 山田美里
http://urc.or.jp/event/column-20200629

参照:
https://www.cbc.ca/news/canada/toronto/covid-19-coronavirus-ontario-june-8-stage-2-reopening-1.5602779
https://www.toronto.ca/home/covid-19/covid-19-what-you-should-do/covid-19-orders-directives-by-laws/