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雄安新区、スマートシティの先駆け

いつ:
2019年9月18日 @ 09:00
2019-09-18T09:00:00+09:00
2019-09-18T09:15:00+09:00
①歩行者に道を譲る清掃ロボット、②全自動運転バス、③顔認識で入るスーパーマーケット

①歩行者に道を譲る清掃ロボット、②全自動運転バス、③顔認識で入るスーパーマーケット

中国・北京の南西およそ100㎞の場所に位置する雄安新区(ゆうあんしんく)は今、世界から注目されている都市のひとつです。つい先日の8月28日、東京都の小池知事もここを視察していました。

2017年に発表された「雄安新区」構想は、「千年の大計」と呼ばれる習近平政権の一大国家プロジェクトであり、2050年までに広さ1,770㎢にも及ぶ新しいタイプの都市を誕生させることが目標です。目玉は、IoTやAI等の技術を用いて、生活インフラや基礎インフラをインターネットに接続して管理する「スマートシティ」の創出です。

現在、雄安新区の「先行開発区」では、阿里巴巴集団(アリババ)のクラウド技術を使った百度(バイドゥ)の自動運転「アポロ計画」が試行されています。また、顔認証で支払いをする無人スーパーやホテルも開業しています。大手IT企業が進出し、今まで人間が行っていたことが、次々と自動で行われるようになりつつあるのです。

深センや上海に比べ、天の利(時期)や地の利(位置)に恵まれてないため、雄安新区の建設はまだ大々的に進んでいるようには見えません。しかし、エネルギー分野のスマートグリッド、人流と物流を統合した移動監視システム、さらに顔認証やキャッシュレスなど、雄安新区は、新しい技術の力で、より精緻な需給システムの構築や都市ガバナンスモデルの転換に、一縷の希望をもたらしています。

主任研究員 唐 寅
http://urc.or.jp/event/column-20190918
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